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 ドライクリーニングは、溶剤を使って洗濯物を濡らさずに洗います。それで、「ドライ」クリーニングと呼ばれます。水の代わりに塩素系か石油系の溶剤に少量のドライ洗剤を加え、溶剤を循環してフィルターで汚れやほこりを濾しながら洗います。専用のマシーンが必要で、専門店でなければできません。
 ドライクリーニングは、衣類を傷めない優れた洗濯法ですが、一番の欠点は水溶性の汚れが落ちないことです。化学雑巾でホコリは取れても、汚れは水拭きしないと取れないのと同じです。
 一方、ウェットクリーニングという水洗い法があります。汚れはよく落ちるのですが、衣類へのダメージが大きいのが欠点です。
 自宅でクリーニング本舗がお勧めする【洗濯システム】は、水の分子を大きくする溶剤を配合し、衣類の濡れを抑えて洗う、洗濯法です。≪水ドライ法≫と呼ばれ、ドライクリーニングでは落ちない汚れやシミが確実に取れます。

“ドライクリーニングが家庭でできる”ということではなく、“ドライクリーニングに勝る、水のパワーを活かした、ホームドライクリーニングができる”ということです。

 水で洗うと縮むことがあります。ぬるま湯でも縮むことがあります。ドライクリーニングでも縮むことがあります。

 洗濯で衣類が縮む原因は、
①洗濯時の圧力(押す・揉む・叩く・ねじる)による縮み。
②洗濯時の温度変化(湯で洗って水ですすぐ・熱乾燥する)による縮み。
③洗剤の成分(アルカリ・弱アルカリ)による縮み。
④洗濯物の繊維や製品(素材・縫製・加工)そのものが原因の縮み。

①②③は、洗濯方法と洗剤を選ぶことで解決します。④は選択の問題で、洗濯の問題ではありません。

 衣類の伸びや縮み、すなわち型崩れは熱乾燥のほか、洗濯時の押す・揉む・叩く・ねじる・脱水などの摩擦によって起こります。濡れた状態で物理的な力を加えることで起こります。
 型崩れは、ドライ洗剤か中性洗剤をつかい、、つけ置き洗いをするか、洗濯機を使うときは厚手の洗濯ネットまたは洗濯ネットを二枚重ねで使えば避けられます。

 ウールは羊毛、その他を獣毛繊維製品と言います。アンゴラはアンゴラという種類のウサギ、モヘアはアンゴラヤギ、カシミヤもヤギの毛です。
 ウールに代表される動物性繊維は、「スケール」といううろこ状の表面、「非結晶部分」という水にぬれるとダメージを受けやすいところがあります。特に、お湯の中で押したり揉んだりすると「スケール」が絡み合ってフェルト化したり、「非結晶部分」が変化するなどの影響を受けます。
①洗いにもすすぎにも水を使う。
②押したり揉んだりしない
③風合回復剤ドライの素Dを併用する。
 動物性繊維の絹も、植物性繊維の麻も同じです。ふっくら洗えて、今までの洗えないという思い込みがウソのようです。

 洗えないものもあります。
・レーヨンなど水に弱い繊維で作ったアウターウェア。
・外国製の衣服、装飾品および染色堅牢度の低い衣服。
・革製品および毛皮を装飾に使った衣服。
・正絹の着物および着物関連の小物類。
・特殊加工(プリーツ、エンボス、コーティング)した衣服。
・毛や絹などの強撚糸加工の生地(ジョーセット、クレープ、ちりめん)でできた衣服。
 最近のものは改良が進んでいますが、レーヨン(ビスコース)及びレーヨン混紡の衣服は縮みます。
 アイロンで修復できますが、初洗いは専門店のご利用をお勧めします。

 すすぎ過ぎは衣服を傷めます。
 ドライの素Sはすすぎやすい原料を厳選しています。脱水の後、きれいな水の中で洗濯物の表面の汚れを流す程度、一回すすぎで十分です。洗剤成分は衣服に残りません。

 「前処理」で、水溶性、油溶性、不溶性の汚れやシミをほとんど落とすことができます。
 落ちない汚れやシミもあります。
・サビ、カビ、墨汁、毛染め液でできたもの。
・アイロンで熱処理をしたもの。
・日光で黄変したものや、黄褐色に変色したもの。
・パーマ液、整髪料、香水などの化学変化でできたもの。
 これらが原因の汚れやシミは、特別な技術を用いなければ取れません。
 シミ抜きの上手なクリーニング店、特に着物のシミ抜きが自店でできるところに頼むときれいに、生地を傷めずに処理してくれます。

 ドライクリーニングに使用する溶剤は、一言でいえば石油です。
ドライクリーニングは、塩素系や石油系の溶剤の中で衣服を濡らさず洗うため、風合いや形の変化が起こりにくく、優れた洗浄法です。塩素系の溶剤は、不燃性で、しかも油溶性の汚れやシミをよく落としますが、毒性が懸念されています。石油系の溶剤は衣服に優しいのですが、引火性のため乾燥が難しく、乾燥が充分でないものを着用すると皮膚火傷を起こしたり、石油臭が残ったりします。
 いずれの洗剤も管理が不十分だと洗浄中に再汚染が起こり、白物やピンクの衣服は薄汚れた感じになることがあります。
 自宅でクリーニング本舗のお勧めするドライの素Sの洗剤成分は、人体に優しい化粧品原料と天然由来成分100%、 選び抜いた原料で作りましたので、安心してお使いいただけます。
    ・ヤシ油由来、米ヌカ由来・オレンジ由来の・・・洗浄効果
    ・柿由来(カキタンニン)・・・消臭効果
   
・パーム核油由来・・・抗菌効果
    ・パパイヤ由来(パパイン酵素)・・・皮脂除去効果
    ・絹由来(加水分解シルク)・・・風合い保護効果

 新聞やテレビで地球温暖化の情報を見ぬ日はありません。温暖化の原因は、化石燃料から排出される二酸化炭素です。極地の氷が解け、シロクマはもとより人類の生存までもが危機に瀕していると伝えています。
市民生活でも意識が高まり、暮らしを見つめなおす動きが広がっています。
 天然由来成分から作られたドライの素Sは安全面、環境保全面にも十分な配慮をしています。ドライの素Sは人に衣服に優しいだけでなく、環境に優しいクリーニング洗剤です。

 最近、電機メーカーでは、乾燥機での縮みを防ぐ方法として、完全に乾燥する前、少し湿り気が残っている段階で取り出し、自然乾燥をさせるとよいと言っています。乾燥機をうまく活用することは良いのですが、簡便な方法とはいえません。
 洗濯時の縮みの大きな原因が温度変化にあるのですから、洗いからすすぎまで常温の水、乾燥は自然温度で行ってください。夢の乾燥機の出現まで、自然乾燥に勝る乾燥法はありません。

 ドライマークの絵表示は、意外と誤解されています。
 ドライマーク衣服は「ドライクリーニングができる」ということで、「ドライクリーニングを必ずしなければいけない」ということではありません。
 ドライマーク衣服も、ドライ洗剤+適切な洗い方で、ほとんど自分で洗えます。自分で洗うと風合いが悪くなる、形が崩れる、アイロンが面倒などと心配が尽きませんが、古いセーターやジャケットで挑戦してみてください。体験すれば、自信が湧いてきます。

 レーヨンは、木材パルプを主原料にした再生繊維です。綿や麻と同じようにセルロース、つまり木材パルプが原料の植物繊維素からできているので、天然繊維とよく似た性質を持っています。
 ◆レーヨンの特性
  ①吸湿性・放湿性が化学繊維の中で最も高く、綿よりも優れています。
  ②独特の光沢があり、ドレープ性にも優れています。
  ③染色性が良く、いろいろな染料を使うことができ、深みのある色相が表現できます。
  ④他の染料と良く馴染み、混紡、交織、交編などに最適です。
  ⑤熱で軟化、溶融することがなく、高温に耐えられます。
 ◆レーヨンのウィークポイント
  ①綿や絹ほどの強度がなく、水に弱く、濡れた時の強度は乾いている時の50から60%にもダウンします。
  ②摩擦に弱く弾性に乏しいのでハリやコシがなく、洗濯によりシワになりやすい。
  ③繊維の中で最も汚れやすい。
 最近はこれらの欠点を改良したものも作られていますが、家庭での洗濯が難しい繊維の一つです。

 ダウンウェアに使われる羽毛は、水鳥の羽が主に使われています。キルティングの中に入れるこれらの羽毛は、洗剤や水で何度も洗浄したものです。
 話は少し古いのですが、湾岸戦争時、流れ出た重油でべとべとになった水鳥をニュースで見ました。救出作戦で、羽根の汚れを落としたのは洗剤と水です。
 羽毛は、洗剤と水に耐えられる素材です。ドライクリーニングに出すと高額ですが、これは洗濯技術ではなく、かさ高いからです。

 残念ながら、毛皮・皮革で作られた衣服は家庭では洗えません。専門店へ依頼してください。
 理由は、
  ①毛皮は、パウダークリーニングをしています。パウダークリーニングは、設備と技術が必要です。
     ②毛皮も皮革も、水洗いをすると皮の部分が硬くなります。皮革は、表皮にヒビ割れが起こります。
  ③皮革は、水につけると脱色します。元の色に戻すには、色を合わせてスプレー染色します。
 軽い汚れは、専用クリーナーで拭き取ります。
 なお、敷物用のムートンはきれいに洗うことができます。

 絹は、繊維の女王の名にふさわしく、美しい光沢としなやかな肌触りで古代から人々を魅了してきました。絹の組成は「セシリン(硬タンパク質)」と「フィブロイン(繊維素)」で、全体の95%を占めています。セシリンは、お湯やアルカリで柔らかく膨らみ溶けます。セシリンを取り除くと、滑らかで美しい光沢のあるフィブロインが現れます。このフィブロインが絹の本体です。フィブロインは、お湯や洗剤には溶けません。
 絹は、天然繊維の中で最も細い繊維です。この細さが繊細なしなやかさになり、エレガントなドレープ性を持たせます。生糸に細かいうねりがあるので、豊かで、深みのある表情が出るとともに、軽く、暖かさが備わります。コシのある織物にもできるのは、天然繊維の中では麻に次いで弾性があるからです。
 染色性にも優れていて、カラーバリエーションが楽しめます。
 ◆絹のウィークポイント
  ①撥水性がなく汚れやすい。
  ②日光でもろくなりやすい。
  ③虫に弱い
 確かに、水洗いをするとツヤが無くなりますが、「風合回復仕上げ」をすれば、回復はできます。

・洗濯の前後に、高級黄変除去剤イエローカットを繰り返し噴霧してください。
・毛や絹、ポリエステルなどの素材を選ばず使えます。
・洗濯後なら、一度の噴霧で取れなければ、乾燥するのを待って繰り返し噴霧してください。
・洗濯後なら、すすがずそのまま乾燥させても大丈夫です。
・経時変化で黄褐色になったシミにも有効です。
・色柄物のブラウスにも安心して使えます。

脱いだら直ぐに洗うことです。汗ジミになりません

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