シミ抜きには順序があります。

順序を入れ替えるとシミは取りにくくなります。

①油性処理
   シミによって中性洗剤の原液、酢酸アミール※1、モノクロールベンゼン※2を使い分ける。
   酢酸アミールはアセテート、トリアセテートには使えない。

②水性処理
  水のみで処理するか、水と中性洗剤またはマルセル石鹸を使う。

③酵素処理
  蛋白質分解用酵素を使って、水と温度(40~50℃)と時間をかける。
  (アイスクリーム・チョコレート・洋菓子・卵の白身・ミルク・マヨネーズ・カレー・ミートソース・肉汁・血液・
  嘔吐物・ 精液・墨汁など。)

④溶解処理
  アルコールやアルカリ、アンモニアで染料を溶出する。
  (ラッカー・ボールペン・マジック・マニキュア・インキ・染料など。)

⑤化学処理
  科学的にシミを取る方法で、シミにより使用する薬品が異なる。
  (汗・油・サビ・カビ・焼け焦げ・セメントのなど。)

⑥漂白処理
  酸化漂白または還元漂白を行う。
  酸化漂白には、過酸化水素水、オキシドールまたは市販の酸素系漂白剤を使う。
  (紅茶・コーヒー・草の汁・汁粉・前財・スープ・マジックなど)
  ただし、次のものは過硼化ソーダー※3で酸化漂白を行うと効果的。
  (コカコーラ・サイダー・香水・インキ青・血液・排泄物など。)
  還元漂白にはハイドロサルファイト※4を使う。
  (ジュース・ラー油など。)
  塩素漂白は衣服用にはあまり使わない。

※1酢酸アミール・・・樹脂・接着剤・鉱物油・塗料・マニキュア・化学糊の硬化したものに有効。
※2モノクロールベンゼン・・・各繊維に安全な油溶性シミ抜きの基本溶剤。界面活性剤と混ぜて使う。
※3過硼化ソーダー・・・過酸化水素を原料に作られる。酸化黄変したシミに効果的。
※4ハイドロサルファイト・・・マルセル石鹸と併用し、高温での煮洗いで塩基性染料以外は脱色できる。人工藍色インジコには使えない。
 

このブログ記事について

このページは、洗濯マスターが2010年7月 3日 14:05に書いたブログ記事です。

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